イベント
特別講習会の実現
2019年11月10日
こんばんは。
セカンドスクールのサポーターの
ニシザワです。
今日も朝から雲ひとつない秋晴れが広がっていました。
透き通った青空を見ると気分も穏やかになりますね。
今日は地元の環境センターに出向きボランティア講習会に参加しました。
実はこのボランティア講習会、一般公開の催し物ではなく今回セカンドスクールの生徒達に向け特別に開催していただいたものです。
様々なボランティア活動が存在しますが、今回は様々なカテゴリーに分けて専門家の講師にお集まりいただき実践的な内容でした。
日頃からデイサービス型の老人ホームで活動させていただいているので、生徒達は興味を持ちながら参加していました。
中でも認知症との関わり方については初めて耳にすることが多かった様子で生徒達の表情も真剣そのものでした。
認知症の方とどう接すればいいか?
同じ話をされて困ってしまった時は、敢えて別の興味のある話を振る方法など
しかし、場合によっては自尊心を傷つけてしまうこともあるので、先読みしながら話を進める方法など実践できるアドバイスを教えていただきました。
また実際にお年寄りの立場、目線に沿って擬似体験も用意していただきました。
通称『浦島太郎グッズ』と呼ばれる13種類の装備を身につけての実践トレーニングです。
利き腕・利き足を固定することでいつもと同じ様に歩くことができないもどかしさと大変さ。
サポートする側はどの様に接すればいいのか?
生徒体はペアになって双方の体験をしました。
トライにとっていつもお兄さん的な存在であるリムル。
今日はトライがサポートをしてくれました。
ミントとプクトのペアも初めての体験に高齢者ならではの不自由さを味わうことができ、とてもいい経験になったと話していました。
車椅子の扱いも大切なポイントです。
介護職の仕事に興味を持っているポパイも実際に車椅子を使い『利用者さんの目線だとこういう風に映るんだ!』と頷きながら熱心に取り組みました。
ポパイにとって今後のビジョンがより明確になった瞬間でした。
他にもゴーグルをつけて白内障の体験もさせていただきました。
普段自分が見ている世界とは違う視点で、当たり前のことができない不自由さを実感することがでました。
午前の講習会を終えて持参したお馴染みの手作りセカスク弁当を皆で食卓を囲んで食べました。
いつもと違う環境ということもあり新たなコミュニティも生まれ生徒間の絆もより親密になっていました。
環境って本当に大切ですね。
午後の講習会は四肢に障害を持つ方のサポートについて貴重なお話を聞かせていただきました。
著名な絵本で『さっちゃんのまほうのて』の著者であり自らも四肢に障害のあるお子様を持つ母親でもある『野辺明子』先生のリアルな講義はまさに説得力の塊でした。
もしも自分が生まれつき障害を持っているとしたらそのことを素直に受け止められるでしょうか?
その現実とどう向き合っていけるでしょうか?
子供達にとって貴重な時間が流れていました。
今回、講習会を開催していただいたことで
『ボランティアに対する取り組み方』
『高齢者に対する知識』
『障害を持っている方々の考え方』
様々なことと向き合い、行動に移す為の大切さを学びました。
将来、自分の家族の為に介護をする時が訪れるかもしれません。
ボランティア活動を通じ改めて学べることはたくさんあります。
子供達にとっていつの日か『あの講習会に参加して良かった』と思う日が訪れるでしょう。
お集まりいただいた講師の先生方今日は本当にありがとうございました。
そして今日は嬉しいニュースがあります。
セカンドスクールの課程を修了したダフィオが旅立ちました。
集団生活の中でたくさんのことを身につけました。
中でもスクールライフの中で任せられたことに対するやる気と取り組みで責任感が身につきました。
あの頃は面倒くさいと思っていたことも日々の生活の中でやらなくてはいけない、やる意味があることに気付き自らの成長に繋がりました。
引きこもっていたあの頃は自分の思いを素直に伝えられませんでした。
スクールライフを通して学んだことや感じたことを手紙に込めてしっかりとご両親に伝えました。
楽しかったこと、嬉しかったこと、時には辛かったこともありました。
修了証書には、そのたくさんの思い出が詰まっています。
もし立ち止まりそうになってしまった時は、充実していたスクールライフを思い出してみて下さい。
きっと自分の足で前に進むことができるでしょう。
いつも屈託のない笑顔のダフィオ。
その素敵な笑顔はみんなを元気にしてくれました。
時にははしゃぎ過ぎてしまったこともありました。
しかし、自制することを学び、仲間と共に成長しました。
今日から新しい生活が待っています。
自宅でも学校でも、変わらない笑顔でみんなの輪の中心にいてもらえればと思います。
ダフィオ!
本当におめでとう!
ダフィオの輝かしい未来に栄光あれ!
みんなもダフィオに負けない様に
ぐっすり休んで
明日も元気にがんばろう!