short note: FaW TOKYOセミナー4本

2023年10月11日

 

FaW TOKYOの様子を見に行ってきました。
中国メインだと思いますがOEMメーカー・工場の出展数が凄く、アパレルの生産担当者の強い味方ですね!パターンとか、もちろん全部データでやり取りでしょう。サステナブルやDX等、時代の流れを強く感じさせられましたが、全体としては非常にわくわくする出展でした。見て回るだけで楽しいですね。生地・素材を回りそびれたので次回も行きたいです。あと入場者も中国を始めとするアジア系外国人の人が結構多かったですが、欧米の人もちらほら見ました。

 

ということでインプットの時間です。

 

 

ファッションワールド東京 セミナー4本
10月11日(水) 東京ビッグサイト東展示場

以下メモ書き

 

現実解を正確に伝えサステナブルシフトへの好循環を生み出す
慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科 教授 蟹江憲史氏
伊藤忠ファッションシステム(株)ifs未来研究所 所長代行 山下徹也氏

 

・SDGsができて8年
・持続可能な開発に関するグローバルレポートの公表(15人の独立科学者)
・SDGsは誰一人取り残されないがキーワード
・折り返し地点で15%の達成度
・日本はSDGs進捗度世界21位、 認知度は9割
・トランスフォーメーションの重要性。必須であり可能である
・2020年、発展途上国におけるSDGsに対する財政格差が3.9兆ドルに達した
・2019年のコロナ発生前は2.5兆ドルだった
・GSDR2023で提示するSカーブモデル
・SDGs達成に必要なのはトランスフォーメーション
・10代の5割はサステナブルなものを買おうと思っている
・サステナブルシフトへの課題
・既存認証取得の難しさ
・コスト負担増
・取組を証明する基準が少ない
→企業のサステナビリティへの取り組みの証明
・製品における表示がわかりにくい
・ネットで検索できない
・値段が高い根拠がわかりにくい
→生活者の行動変容
・発展途上でも一定の配慮を評価できる仕組みの必要性
・地球規模の解決
・国際規格まで5年かかる
・冨永愛 サステナブルファッションのアイコン
・リジェネラティブ 国際的な認証
・サステナブル プレサステナブル 受注生産 長期利用を前提 リサイクルを前提
・ハームフル 過剰生産 ショートライフ 劣化しやすい使用
・相互認証の仕組も考えられる
・ビジネス側からボトムアップする
・同時に国の支援も取り付ける
・国際標準化を目指す
・各国への実装
・タイムオブクライシスだからタイムオブチェンジ

 

 

D2Cブランドとの協業~阪急うめだ本店の新たなマーケットアプローチへの挑戦
(株)阪急阪神百貨店 執行役員 第1店舗グループ 婦人ファッション営業統括部・婦人服飾品営業統括部 担当 佃尚明氏

 

・売場面積8万平米
・西日本最大の売上
・2022年度通期売上2,611億 日本で2位、1位は新宿の某店
・婦人ファッション340億 2,900坪
・年間入店客数3,500万人
・直近1.2倍で推移、4,000万人に届きそう
・建替以降、婦人ファッションが伸び悩む
・2016年、年齢別分類からアティチュード分類に
・コロナで中間マーケットに新たなアプローチの必要
・憧れ消費 スモールレザーグッズ10万〜15万、スニーカー
・マスからスモールマスへ
・関心事がライフスタイル全般へ
・情報収集はSNSで
・SPA型ブランドの苦戦
・マス媒体の限界
・NEW提案の不足
・D2Cブランドの台頭
・赤文字系、青文字系
・顧客からの共感を集めるディレクターが商品選定
・マーケットの変化に対応する売場が必要
・D2Cブランドを集積する売場を構築 年間目標13億 月坪130万
・2022年度、120コンテンツ、半分位はリピート出店している
・Ayako 1週間で2億5千万売上 仕入のアクセルを踏んでいる、在庫負担もしている→出店者がリスクを取っている AYAKO BAG
・顧客属性は狙い通り、30〜40代
・スモールレザーグッズ(バッグ、シューズ)との買い回りが多かった
・高い取引先様の評価
・親和性の高い他事業者とコラボビジネスへの発展
・EC取組
・業務負担が想像以上、部長クラスが什器を運んでいる
・企画から商品化、販売まで一貫して当社が支援
・D2Cブランドのインキュベート
・ミラノ、ロンドン、パリのデパートはラグジュアリー化が加速、プラダのチョコは20粒で1万2千円
・ニューヨークは一部デパートを除き振るわず

 

 

AR(拡張現実)グラス型デバイスが変えるこれからの世界と日常
日本Xreal(株)Communication Manager/広報課長
中澤真人氏

 

・XR&AR
・light、air
・2020年nebula
・130〜200インチ相当
・2023年上半期トップシェア、デバイスも他社より安い
・全世界で20万台
・3Dのインターネットが普及すると考えている
・スマホ、PC、ゲーム、車と接続
・自宅で映像作品を大画面で
・仕事でPC画面130インチ3画面、社員に配っている会社もある
・47%がヘビーユーザー
・守秘義務が高い業務にも(覗き見できない)
・モニターの代わりに
・ARのイベントが全国で開催
・ソラ水族館
・会場とマッピングしている
・ロイと魔法の森
・現実世界に投影
・AR CSR
・社会貢献も進めている
・5年後には確実にVRを超える
・エンタメ業界、建設業界
・スピーカー・マイク内蔵
・外でもくっきり見える
・空間に固定、画面がブレない

 

 

“サステナビリティ×経済成長”の両輪を目指すグローバルトレンド「リコマース」とは?
(株)メルカリ 執行役員 VP of Public Policy 兼 Public Relations 吉川徳明氏

 

・海外でトレンド
・製品の長期利用を促進する産業
・2次流通プラットフォーム
・リユース、サブスク、シェアエコ、配送、リペア、クリーニング
・リコマース総研
・1次流通事業者(ブランド)による自社リユース
・海外はブランド主導でリコマース、ノースフェイス、ZARA、パタゴニア等
・持続可能性の向上、増収
・顧客にリセールオプションを与える
・世界的に見て74%の消費者がリコマースでの買い物経験者
・30歳以下の82%が利用、月1〜2回、2.6倍の頻度でワードローブを更新
・85%のユーザーがリコマースで新しいブランドに挑戦
・75%のリコマースユーザーがロイヤルカスタマーになり得る→新品購入
国内
・リコマース市場の整備
・2次流通製品の安全性担保
・サーキュラーエコノミー支援のための設備投資支援
・ビジネスモデルの変化、10%以上がリセールの場合サプライチェーンが変化
・リコマース提供ブランドの1/3がリセールが成功した場合は新製品の生産を削減すると表明
・ファストファッション、満足度低い
・高いものを安く購入、満足度高い
・高いものを購入して1シーズン着た後売った、満足度まあまあ高い
消費者
・Z世代はサステナブル
・リユース品を接点にブランド認知、好意度が高まる
・再販価格を意識した消費行動が浸透、デパートでメルカリの価格を見ながら買物も
ブランド
・慈善活動としてのSDGsでなく長期的に増収やロイヤリティ向上が見込める
・大量生産・販売からブランド力向上へ
・自社リセールでLTV向上や商品循環性を高める
・偽ブランド対策、商品の1次流通段階をデータで把握する