内閣府調査によるひきこもりの実態について
2018年2月17日
今回はひきこもりに関する内閣府の調査結果をご紹介します。
内閣府はひきこもりに関する調査を何回か行っておりますが、
2016年の調査によって、ひきこもりの高年齢化、期間の長期化が垣間見えてきました。
◇引きこもりになった年齢
「20~24歳」:34.7%。「35~39歳」:10.2%
20~24歳が3分の一を占めていますが、35歳~39歳も10%以上おり、
若年層ばかりというイメージを覆しています。
また、この調査は40歳以上を対象から外しているため、
40歳以上のひきこもりの実態はわかっていません。
◇ひきこもりの期間
「7年以上」:34.7%と最多。前回調査(16.9%)と比較しても
2倍以上となっていて、長期化の傾向が顕著なようです。
◇就業経験
契約社員や派遣社員での就業経験:34.7%。正社員での就業経験:27%。
6割以上の方が就業の経験があった。
◇過去のひきこもりの状況
全体の約5%の方が過去にも、ひきこもり状態になった経験があると回答しています。
また、この方々がひきこもりから抜け出したきっかけとして、
「フリースクールに通った」「アルバイトを始め、社会と関わりを持った」
「同じような経験をしている人と会った」などが挙がり、
支援や人的交流の重要性が裏付けられました。
以上、簡潔ではありますが、調査結果をご紹介いたしました。
私どもセカンドスクール事務局も、一度ひきこもりから脱した方々が、
再び、ひきこもりの状態にならないよう、日々の活動を通じたサポートを続けてまいります。
※各種データは内閣府の調査〈若者の生活に関する調査報告書〉より抜粋し、
ご紹介いたしました。