ひきこもりの高齢化が進んでいます。

2019年4月18日

みなさんこんにちは。

セカンドスクール事務局です。

進学、就職など新生活を送っておられる方も多いかと思いますが

徐々にその生活にも慣れてきた時期かもしれません。

 

さて、今回は先日、内閣府が行ったひきこもりの実態調査について

取り上げてみたいと思います。

3月末に発表されたこの調査結果は各マスメディアでも

大きく取り上げられました。

 

この調査結果で見えてきたこと。

それは、半年以上の期間にわたり「ひきこもり」状態になっている

中高年が(40歳から64歳まで)推計で61万人余りもいること。

そして、この人数は15歳から39歳までの若年層よりも多く、

ひきこもってしまっている期間も7年以上が半数を占め、

中高年のひきこもりが著しく増加かつ長期化していることが浮かび上がりました。

(内閣府はひきこもりの定義として家や部屋からほとんど出ず、

趣味やコンビニなどで近所に外出する以外、

ほとんど外に出ない期間が6ヶ月以上続く場合をひきこもりと定義しています)

 

若年層のひきこもりは不登校から悪化するケースが多い中、

中高年のひきこもりは「仕事を辞めてしまった」

「人間関係がうまく作れない」「就職できなかった」など

就職、仕事、職場を通じて挫折してしまったケースが多いようです。

中高年でひきこもりになってしまうと、

それを経済的に支えるのが、高齢化した両親というケースが多く、

ひきこもりが改善されないうちに世帯全体が貧困化し

経済的に困窮してしまう状況も出てきてしまいます。

 

今回、内閣府が実態調査を行ったことも

その危機感の表れかもしれませんが

40歳以上にひきこもりが存在することを国が認定することで、

社会全体で改善していけるような機運が高まり、

その結果として、社会に復帰できる

ひきこもりが増えていくことを切に願っております。

 

セカンドスクールでも若年層に対しての自立支援とは違うアプローチで

引き続き、中高年のひきこもり改善支援をしてまいりたいと考えておりますので

今後とも、どうぞよろしくお願い致します。